医者を信用できないトレーナーのひとり言

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❮タンパク質とアミノ酸❯

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❮タンパク質とアミノ酸
私達の身体は「タンパク質」で出来ています。
筋肉(内臓含む)も骨も髪も爪もすべて。
そして、タンパク質は『アミノ酸』の結合体。
体内には、大きい物質であるタンパク質のままでは取り込めず、小さく砕いたアミノ酸に分解した上で消化吸収します。
_⇒イメージは「ザル」。
大きい物質は、ザルの目より小さくしなければ通過出来ない。
吸収するには、アミノ酸へ変換しなければ通り抜けられないんです。
_⇒それが吸収に時間が掛かる意味。
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食べたタンパク質は、下記手順で消化吸収されます。
①歯で噛み砕かれ小さくなる。
②胃の中で、胃酸により消化されやすく加工される。
③胃や十二指腸で分解される。
④小腸で小さなアミノペプチド(複数体)やアミノ酸(単体)へ変化し吸収される。
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小腸で吸収されたアミノ酸は、
⑤肝臓に集められる。
⑥その後血管から全身に運ばれる。
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そして遺伝子情報に基づき、
⑦筋肉や神経伝達物質、ホルモンなどに作り変えられ、必要な物質を必要量補充し私たちの身体を支えます。
·
私達の身体は主に20種類のアミノ酸から出来ており、2つに大別出来ます。
①身体内で作られる『非必須アミノ酸』②身体内で作れない『必須アミノ酸
必須アミノ酸は、毎日の食事から必ず摂取する事が必要とされるアミノ酸
_⇒身体では、脂肪を貯臓出来ますが、アミノ酸は貯蔵出来ません。
アミノ酸が連結した物質「タンパク質」は、新しいアミノ酸と毎日毎日入れ替わり身体を維持しています。
▪健康である=栄養素がバランスよく摂取出来ている。
_⇒健康の秘訣は、毎日質のいいアミノ酸(タンパク質)を摂取し、他の物質も含めバランスよく摂取し続ける事。
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ちなみに···、
乱暴な言い方をすれば、運動は「自傷(破壊)行為」。
_⇒運動=筋刺激(破壊行為)
傷ついた身体は、素早く回復させなければいけない。
_⇒破壊から早く回復させる事を「超回復」と言います。
『回復のゴールデンタイム』という言葉があります。
_⇒"運動直後から約1時間後"が「成長ホルモン発生による回復のベストタイム」。
超回復(筋刺激への適応)が行われ始める。
成長ホルモンは建設業で言う「職人」。
しかし、職人がいても「建材(材料)」が無ければ建物(組織)を治す事が出来ません。
材料になるのは当然『アミノ酸』。
超回復時、いかに血中アミノ酸量が豊富にあるかが大変重要な要素。
なので、ずっと言われ続けてきたのは···、
『タンパク質(プロテイン)は運動直後に摂取しましょう』のひと言。
プロテイン(製品)は食品より消化吸収が早く、血中に届くまで約1時間。
_⇒理論的には間に合います。
しかし、消化吸収する消化器官は「副交感神経」が優位になっている時に作動するため、「交感神経」が優位に働いている"運動時"には消化吸収されません。
_⇒プロテインはゴールデンタイムに間に合わない。
消化吸収·血中へのアプローチ(時間)を考えるなら『アミノ酸』で摂取すれば間に合います。
元々物質が小さくなっているアミノ酸であれば消化作業が必要なく、さらに肝臓への負担も報告されていません。
_⇒空腹時の摂取で、約20分後には血中に届き、超回復(ゴールデンタイム)に間に合います。
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プロテイン(タンパク質)摂取について、今のスタンダードは下記です。
プロテインは1日の中で摂取できればOK。
▪基本(ベース)サプリとして、消化吸収の時間が確保出来る時に摂取する。
▪運動後の消化吸収を考慮するならアミノ酸が優位。
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BCAA(分岐鎖アミノ酸)の摂取で筋肉痛の緩和などの報告もあります。
レーニング理論も栄養理論も日々進化しており、健康指導従事者としても日々情報の刷新を行っています。
『運動』や『栄養摂取』は科学。
目的のためにどのように臨床(施す)するか。
本当に面白いと思います。
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