医者を信用できないトレーナーのひとり言

気になった事を自分の言葉で発信します。

❮トリガーポイント①❯

自身の疑問を解決する第10弾。
今回は、日々気になっている『トリガーポイント』について。
長くなるので、何回かに分けます。
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オステオパシー(指圧や整体などの手技療法)の上級修練医である、エリックヘブゲン氏が提唱した論文を転記します。
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〈定義〉
トリガーポイント(TP)とは、
骨格筋や筋筋膜が亢進(必要以上に活発化)している線維束内でかなり過敏になっている部位のことで、TPを触診すると痛む。
TPによって、特有の関連痛や筋緊張(他の筋肉にも広がる)が起こるか、自律神経も反応する事がある。
他にも皮膚·脂肪組織·腱·靭帯·関節包·骨膜といった組織内にも存在するが、
筋筋膜内のTPとは違い、これらは一定しておらず、いつも同じ場所にはなく関連痛もない。
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〈TPの分類〉
[活動性TPと潜在性TP]
トリガーポイントは、活動性TPと潜在性TPに分類される。
▪活動性TPは、安静時でも筋肉が活動している時でも痛む。[重度]
▪潜在性TPは、活動性TPの徴候はあるが、触診でのみ痛みが生じる。[軽中度]
▫活動性TPが潜在性TPに転じる事もある。
⇒特にTPを保持する因子がなくなる場合。
⇒筋肉が日常普通に行われる活動で十分に伸張される場合。
▫潜在性TPが無症状で何年にもわたって筋肉中に留まり、活動性TPに変化する場合がある。
⇒筋肉の過剰な伸張や酷使がそのような変化を促す要素。
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広い解釈として、原因は筋肉組織に過剰な負荷が掛かる事による機能障害。
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〈症状〉
活動性か潜在性TPがあると諸症状が現れる。
▪当該筋肉を能動的、受動的に伸張したり短縮したりする場合に運動制限がある、または動きが硬い感じがする。
⇒ストレッチ·コンディショニング不足
▪当該筋肉の弱化
⇒対面筋肉の過緊張により伸ばされて筋発揮力低下した状態
▪特定の筋肉内での関連痛。
⇒特徴は筋肉により異なる。
▫活動性TP:活動時·安静時·触診時に関連痛現れる。
▫潜在性TP:触診のみ典型的パターン生じる。
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筋肉の硬化や弱化は、長く休んだ後や一般的に身体を動かさなかった後で顕著になる。
▫朝に身体が強張る
▫長く座った後で筋肉を動かすと痛む。etc.
活動性TPの症状の現れ方や触れた場合の過敏度は、数時間の間や日によって異なる。
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TPの活性化により症状が現れると、活性化された因子は時にはかなり長期間にわたって留まる事になる。
[TPが起因となる他の症状]
▫関連痛が起こるゾーンにおける自律神経変化
⇒局所的な血管収縮·発汗·涙·鼻分泌物の増加·立毛筋の活性化(鳥肌)など。
▫固有受容器(筋肉·腱関節·迷路などの身体の位置や·四肢の運動の受容器)の障害
▫平衡障害やめまい
▫興奮が亢進するような運動ニューロンの活動変化
▫筋肉の強調運動悪化
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〈誘発する要因〉
▪筋肉に急激に掛かる過負荷
▪慢性的な過負荷と筋肉の疲労
▪直接の外傷
▪冷え(ウォームアップなしの筋活動)
▪別のトリガーポイント
▪内蔵の病気
▪炎症を起こしている関節
▪分節反射(システム)の障害
▪負のストレス(苦痛)
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知っているようであまり知らないトリガーポイント。
いうなれば「得体の知れないもの」。
"ほぐせば軽い"となりますが、それはあくまでも対症療法。
予防できるのが1番の近道。
症状や誘因を知ることで「敵の存在」がわかります。
存在がわかれば後は対処するだけ。
▪少し疲れがある、残ってるなら休む。
▪身体が強張るなら温めてみる。
▪ストレスが溜まってるならリラックス。
せっかくなので自分に対して実験してみませんか?
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