医者を信用できないトレーナーのひとり言

気になった事を自分の言葉で発信します。

❮トリガーポイント②❯

自身の疑問を解決する第11弾。
今回はトリガーポイントの診断(前回の続き)について。
かなり長い内容です···。
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〈正確な問診〉
トリガーポイント(TP)が発生し、身体の不調をもたらした筋肉を特定するには正確な問診が必要。
▪"外傷"が不調をもたらしたのか。
⇒かなり無理して痛みが始まったのか。
⇒身体の不調に繋がるような事が何かあったのか。
▪最初に痛み出したのはどんな"肢位や動作"だったか。
▪他に影響するような関節の可動域制限や椎間板ヘルニアといった"局所的な機能障害"があるか。
▪構造上、同じ支配神経を持つ筋肉を極度に促通し、TPの形成を促した内蔵体性反射といった"内蔵の機能障害"はないか。
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〈痛みのパターンを描く〉
痛みのパターンを身体図に描き、個々の筋肉に典型的なパターンを識別すると役に立つ。
痛みが現れた順にパターンを分類すると良い。
パターンが重複する場合もあり、以下問いの答えを探るべき。
▪"パターンが重複"していても、痛みが発生した順に並べる事は出来るか。
筋肉の"特定の領域"を分離出来るか。
▪内蔵性あるいは構造上の機能障害を示唆する共通点が「重複しているパターン」の中にあるか。
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TPによる痛み(+緊張の亢進)は、通常TPからいくらか離れた個所に飛び火し、そこで感じる。
⇒"痛み"がそこで完結しているのではなく、「結果的に痛みを感じている」だけ。
身体の不調状態は、痛みを起こす姿勢や筋肉を使った動作次第でかなり相違が出る。
⇒1日のうちでも、また日によっても様々な不調や反応が現れる事もある。
動作時のみならず安静にしている時も痛みがある場合、TPによるダメージが相当強いと思われる。
他にも、それぞれの筋肉に関わりある皮膚領域での皮膚感受性(触覚)や固定受容(反応等)にも変調をもたらす場合がある。
⇒TPの刺激で皮膚が青白くなり、血管運動神経の活動が亢進し、刺激後の反射性充血や鳥肌、涙·鼻分泌物が増加する症状もある。
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〈活動時の筋肉を診察〉
あらかじめ特定した筋肉を動かし診察する。
動かしている間、以下に注意する。
①痛みが生じる姿勢
②痛みが生じる動作領域
③その両方
同様に最大伸張領域まで動かして調べる。
④受動的(他者がコントロール)
⑤能動的(自身がコントロール)
TPがある部位の"局所的な痛み"や"関連痛"に気を付ける。
[TPがある場合の所見]
▪能動的な抵抗テストをすると当該筋肉は萎縮していないのに"最大筋力が低下"している。
▪筋肉に等尺性(アイソメトリック)または遠心性(エキセントリック)運動をさせると、典型的な"痛みのパターン"が現れる、または"強調"される。
▪伸張すると、能動的·受動的どちらの場合でも"関連痛"が生じる。
▪能動的、受動的に伸張した場合でも筋肉の"伸張能力に制限"がある。
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〈TPの検索〉
気になった筋肉を1つ1つ診てTPを探す。
診察は中間位(ニュートラル)で行う。
⇒当該筋肉以外は収縮や伸張しない。
[表層の筋肉]
長軸に垂直に、その組織を指先で触診。
⇒フラット法
明らかに緊張している索状(太く長いもの)の個所が見つかれば、それがTPを内包する「緊張した筋束」。
筋束中の一番敏感なポイントを探すとTPが見つかる。
圧迫すると局所にはっきりした痛みが出て、続けると関連痛が生じる。
⇒局所の痛みは大きく鋭く、急に現れる。
[深層の筋肉]
ターゲット筋が深層にあると、その上にある組織が邪魔して、目的の筋束を探し出すのが困難になる、又は不可能になる。
その場合は組織の深層に直接圧迫し触診。
⇒圧迫法
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2本の指で掴める筋肉は指で挟んでみると良い。
⇒例えば僧帽筋
筋腹の部分を母指と示指(人指し指)の間であちこち転がして、緊張が強い筋束を探す。
同様に指で挟んでみて筋束の中のTPを探す。
TP付近の筋束か、直接TPを触診している時、筋束の筋線維が短時間収縮したり痙攣するのがよく観察できる。
この局所に限定される筋肉の収縮は、筋束の長軸に横切って触診した時にはっきりと現れる。
その場合、筋束を横に伸ばした後でギターの弦をつま弾くように行う。
⇒局所的痙攣反応はTPの特徴
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前回の繰り返しになりますが、
筋肉が硬くなりTPを誘発する要因は、
①筋肉に急激に掛かる過負荷
②慢性的な過負荷と筋肉の過労
③直接の外傷
④冷え(ウォームアップなしでの筋活動)
⑤別のトリガーポイント
⑥内蔵の病気
⑦炎症を起こしている関節
⑧分節反射の障害(運動器の神経障害)
⑨負のストレス(苦痛)
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疲れてる、疲れが取れないなら休む。
または強度や頻度を下げて調整。
冷えを感じたら温める。
コンディションを整え予防しましょう。
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