医者を信用できないトレーナーのひとり言

気になった事を自分の言葉で発信します。

❮トリガーポイント③❯

自身の疑問を解決する第12弾。
今回はトリガーポイント『療法』について。
「病態生理学」を理解し、
「診断」してトリガーポイント(TP)の存在を認識したら、
『療法』を正しく学び指導しなければいけません。
きちんと理解したい内容です。
*なかなか時間がないと纏める時間が出来ないため、更新が2日遅れてしまいました。
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TPの治療が可能な様々なテクニックと並び、『療法』を行う際、2つの重要な事項がある。
①直接治療すると高い効果を上げられるが、TPを保持する因子があるとまたすぐ"定期的"にTPが再活性し「身体の不調」を招く。
⇒これらの因子の除去が筋肉の治療と同様に大事。
②患者自身も治療に参加すべき。
自身の身体なので、興味を持ち協力しなければならない。
⇒負担となる姿勢や運動に敏感になる事や、自分なりのプログラムを作り当該筋肉や筋群全体を伸張させる事など。
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〈ストレッチ&スプレーテクニック〉
目的:TPを不活性にさせる事。
反射作用で反対に緊張が生じる事なく、あまり痛まないようにし、筋肉を最大限に伸ばす。
▪冷却スプレーを噴射
目的:陽動的(意図を逸らす)入力刺激として活用。
スプレーで皮膚のみを刺激し、筋肉の「反射的筋緊張」や「痙攣」を脊髄の領域でブロックする。
当該部位(全体)や関連痛があるゾーンに行う。
▪受動的伸張
2,3回スプレーした後、筋肉の「受動的伸張」を始める。
緊張による制限に気を付け、ゆっくりと最大限に伸張する。
伸張の途中でも継続してスプレー噴射。
⇒反射的にトーンが低下し、痛みも問題なく伸張できる。
反射的な緊張緩和を補助するため、患者にゆっくり息を吐かせながら伸ばす。
▪能動的伸張
受動的に動かされた範囲まで伸張できるように、ストレッチ&スプレーの後で「動く練習」をしてもらうのも良い。
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〈等尺性収縮後リラクゼーション〉
〈マッスルエナジーテクニック〉
〈筋筋膜リリース〉
治療を施す筋肉を「緊張でそれ以上ストレッチ出来なくなる位置」まで最大伸張。
⇒筋弱化させる。
施術者がかける抵抗に対して筋肉を収縮させるよう患者へ要求する。
施術者は動かさないようにし、筋肉が短縮する方向へ3~7秒ほど3次元で抵抗(最大限の力の25%ほど)を加える。
⇒等尺性収縮
患者は緊張を緩め、施術者は新たに緊張による制限がある個所まで受動的に筋肉を伸展する。
⇒同じ手順を複数回繰り返す。
筋肉の長さが正常に戻ったら、新たに可動出来るようになった範囲で能動的に動く練習をさせる。
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〈虚血圧迫、手技による抑制〉
このテクニックではTPを手で圧迫する。
その時に生じる痛みは耐えられるものでなければならず、痛みで見立てをチェックする。
15秒~1分で痛みが消えたなら、痛みの境界線まで圧迫を強める。
⇒TPの痛みが生じなくなるまで圧迫を繰り返す。
新たに可動するようになった範囲で練習させる。
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〈深部摩擦〉
TPがある緊張亢進している筋束を手で繊維の流れに対して横に伸ばす。
⇒一定のスピードで長さに沿って行う。
このテクニックを使うと、最初は痛みがあるが、我慢できる程度にしなければいけない。
⇒筋肉が過度に緊張してしまうため。
痛みが消える(2~3分)まで伸張を続ける。
その後、能動的に動く練習をしてもらう。
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トリガーポイント療法は、
治療だけをやるものではなく、「自身で動かし"良い状態を癖付け"、"再発予防"する」というもの。
今回に限らず、なんでもそうかも知れませんが、治療や施術を受ける人が「他人事」ではダメ。
⇒施術者はあくまでも『他人』です。
《当人が意識すべきポイント》
①なぜそうなったのか理解する。
②気を付けるポイントを理解する。
③物事を認知し、改善する行動を起こす。
④再発予防を講じる。
このあたりが大事(本質)なのではないかと思います。
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