医者を信用できないトレーナーのひとり言

気になった事を自分の言葉で発信します。

❮疼痛❯Pain

自身の疑問を解決する第9弾。
今回は『疼痛』について。
私も過去にたくさん怪我をしてきましたし、顧客の方には痛みを感じる方も多くいらっしゃいます。
少しでも手助けできたら、と思います。
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運動器疾患の自覚症状としては、
▪疼痛 ▪痺れ感 ▪感覚鈍麻 ▪感覚脱失
▪感覚過敏 ▪異常感覚 ▪強張り
▪突っ張り感 ▪倦怠感 ▪冷感 ▪脱力感
などがある。
なかでも『疼痛』は最も高頻度にみられる。
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〈疼痛とは〉
国際疼痛学会での定義は、
「実際になんらかの組織損傷がおこった時、または組織損傷をおこす可能性がある時、あるいはそのような損傷の際に表現される、"不快な感覚"や"不快な情動体験"」。
[組織の障害や損傷によって起こる疼痛]
▪有害な刺激に対する"生体反応"
▪"警告情報"として防御に関わる感覚情報
[疼痛の種類]
▪侵害受容性疼痛Nociceptive Pain
熱刺激·化学刺激·機械刺激·炎症等の様々な刺激により、末梢の自由神経終末に存在する「侵害受容器」が活性化され生じた疼痛。
神経障害性疼痛Neurogenic Pain
体性感覚神経系に対する損傷や疾患によって直接的に引き起こされる疼痛。
心因性疼痛Psychogenic Pain
心理·社会的因子が発生に関与する疼痛。
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〈器官による疼痛の分類〉
運動器疾患では、それぞれの器官に疼痛を生じる。
[骨痛]
骨では痛覚神経線維の終末が骨膜に広く分布し、骨髄腔にも存在している。
▪骨折:骨膜のへ刺激。
⇒強く鋭い痛みを生じる。
▪骨髄内圧の亢進:骨髄炎や骨腫瘍など。
⇒鈍重(どんじゅう)な疼痛。
[筋肉痛]
筋肉自体の損傷や炎症、筋収縮の持続、筋の阻血などにより起こる。
筋肉や支配する神経への刺激状態が続くと、「反射性筋収縮」が繰り返し起こり、結果的に血行障害が生じて様々な"発痛物質"が遊離し疼痛が生じる。
このような悪循環により筋肉痛は持続性となり、硬結した状態を示す。
⇒筋硬結症Myogelosisという。
[関節痛]
関節を構成する靭帯や関節包には痛覚神経線維の終末が存在し、関節が異常運動を行った場合に強い痛みを生じて警告を発する。
⇒非生理的な関節運動を予防
組織に機械的刺激や化学的刺激が加わると強く鋭い関節痛を生じる。
上記に加え、滑膜の炎症により増加した関節液や外傷による関節内出血は"関節内圧上昇"を招き、鈍重な疼痛の原因となる。
[神経痛]
▪神経の圧迫 ▪炎症や循環障害
⇒神経根症や坐骨神経痛など。
肢位や姿勢が痛みに影響を及ぼし、神経の走行に沿って痛みが走り、また神経を圧迫したり伸展したりする肢位により誘発される。
[関連痛]
▪内蔵疾患における腰痛·背部痛·胸部
▪股関節疾患における膝関節痛 etc.
上記のように障害部位とは別の部位に痛みを生じる場合を関連痛Referred Painという。
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〈疼痛のおこり方〉
痛みは、その現れ方により3つに分けられる。
▪自発痛(安静時痛)
炎症性疾患や悪性腫瘍においてみられる事が多い。
▪運動痛
特定の動作時において生じる疼痛。
▪肩関節周囲炎:洗髪時などの動作
▪変形性膝関節症:立ち上がり動作、荷重。
▪夜間痛
肩関節周囲炎(五十肩)や類骨骨腫などは夜間に疼痛を生じる事がある。
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痛みの種類や特性など、知っておく事で顧客の気持ちを知る事にも繋がりますし、自身が痛んだ場合も対処する近道にも成りうる。
とにかく、痛いと思った時は身体からの危険信号だと捉えましょう。
⇒身の丈に合った運動や行いが大事ですね。
くれぐれも、無理しないようにしましょう!
さて、私は今日も自重トレーニングしようかな。
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